くりくま通信

6月くりくま園だより

爽やかな初夏の風が吹き抜ける季節になりました。本格的な梅雨・夏の季節を前に、子どもたちは、近くの公園や広場・少し足を伸ばして古川へと、散歩に出かけています。

季節の花や畑の土の匂いを感じ、時々出会えるのが虫や鳥などの「小さな生き物」です。小さいお友だちは、虫をのんびり眺めるのが楽しいのですが、大きなお友だちになると「虫箱」を肩に掛け、虫のいる場所を目指して出かけています。

ある日、散歩に出かけたぞう組の子どもたちが興奮して園に戻ってきました。

「みて！かえるつかまえた」「○○くんがつかまえてん」と大盛り上がりです。

すぐに、「お家」を用意し、子どもたちが頭を寄せ合い観察を楽しんでいます。
散歩に出かけるたび、かえるを見つけては保育園に持ち帰り、どんどん数が増えていきました。毎日の楽しい経験に、こどもたちの心が躍ります。

そんなある日…お家から抜け出した１匹のかえるが、亡くなっていました。

この出来事から、ぞう組の子どもたちの心が大きく揺さぶられ…クラスみんなで「話し合い」が始まりました。

「お母さん・お父さんと会いたいはず」「かわいそうやし、かえしてあげよう」
「せっかくつかまえたし、にがすのはいやや」どれも大事な自分の気持ち。

１人１人が思いを出し合い、友だちの言葉にも耳を傾け、じっくりと考える。
そんな素敵な経験を積み重ねて、かえるは元の古川に返すことになりました。

かえるだけでなく、散歩で出合った年配のおじいさんとの交流が生まれ、続いています。
小さな生き物や自然・人との出会いで、子どもたちの育つ世界はとても豊かになります。

これからも、子どもたちに「こころ躍る豊かな保育」を積み重ねていきたいと思いました。

6/10(火)～7/4(金)の期間で、今年度１期目の幼児エリア「保育参加」を実施いたします。
参加希望の方は、希望日申込書提出をお願いいたします。

５月末日付けで、職員の退職がありますので、お知らせいたします。
給食室：栄養士　古株妃世夏

約３年と短い時間でしたが、毎日毎日がすごく思い出で、彩り豊かな日々でした。
保護者の方とは、関わりが少なかったですが、笑顔でお話してくださって嬉しかったです。
お家の様子や給食の話を聞かせていただいた時の心躍るエピソードは、大切に心にきざみ今後も成長し続けます。ありがとうございました。

古株妃世夏

5月くりくま園だより