8月くりくま園だより
くりくま通信 | 23.08.14
8月は、平和について考える月
全ての土台は、ここから始まる!
国連のグテーレス事務総長が先日こんな話をされました。
「地球温暖化は、終わった。しかし、地球沸騰化の時代が始まった。」世界各地で、猛暑・酷暑が続き、地球が悲鳴をあげている様子が連日報道されています。このまま、各国が協力せずバラバラで、武器ばっかりにお金をかけ、戦争をつづけるなら、人類が終末をむかえるのでは?と、思えてなりません。
園では、熱中症に充分気をつけながら、プールや水あそび、その他の夏の保育を実施し、子どもたちも「暑い、暑い」と言いながら元気にあそびや生活を楽しんでいます。夏のこの時期は、子どもたちも「生命の輝きを増し、成長する時期」だと思います。でも過酷な環境がそれを許さない局面に入ったかも知れません。それが心配です。
私(武尾)が中学生であった頃、学校の夏休みには「登校日」があり、平和・人権の話を聴いて、平和の歌を歌って、戦時下の国民生活に思いをはせました。中三での修学旅行は、広島を訪れ、原爆資料館を見学し、ヒバクシャの方に話をうかがい、平和の尊さを学びました。先の戦争の最後に人類は、「パンドラの箱」を開けてしまいました。核狂乱時代は、人権保障や平和と対極にある人類絶滅の結果をもたらすことも知りました。
世界のいたるところで、戦争や紛争が起こっています。世界中の人々が心を寄せているウクライナ侵略戦争もそのひとつです。プーチンロシアは、世界に小麦などの穀物を供給するルールを壊し、世界の人々の生存を支える小麦を戦争の具に使おうとしています。わが国でも物価高に追い打ちをかけるように、食糧不足と価格高騰が今後、懸念されています。泥沼化しているこの戦争の推移をみれば、今世紀になっても人類は、過去に学ばず、破滅への戦争を続けている事が解ります。私たち人類は、争うためにこの世にうまれてきたのでしょうか?決してそうでないはずです。
先日、第55回保育団体合同研究集会に参加してきました。保育の事、保育の仕組みのことなどいろいろと学んできました。また別の機会にお話ししますね。来年の再会を願い平和を祈念して、必ず集会の最後に歌う歌があります。「青い空は」(小森 香子作詞)です。
「青い空は 青いままで 子どもらに伝えたい 燃える8月の朝 影まで燃え尽きた 父の母の 兄弟たちの 命の重みを 肩に背負って 胸にいだいて」・・・
「地球沸騰化」は、わたしたち人類に突きつけられた「宿題」。
それを解決することが、人類の生き残る道。一日も早くその道を歩まねば、人類の終末は近づいてくる。歴史に学び、未来の希望である子どもたちに顔向けができません。つながりあって、何とかしませんか!