くりくま通信

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6月くりくま園だより

くりくま通信 | 22.06.03

水無月に突入。新緑につつまれ、おおきくなーれ!

コロナだけでなく、熱中症も気をつけなければならない時期となりました。新年度が始まって2か月です。時には、30℃をこえる「真夏日」になることもしばしばです。

子どもたちは、園庭でダンゴムシやテントウムシに興味を示し、多くの子が必死になって石やレンガの下に潜んでいる虫を見つけています。先日も、園庭遊具のお茶碗にダンゴムシを100匹近く集め、周りのお友だちや保育者たちに「ほれ。」と見せていました。「どこで見つけたん?」と聞いても、「あっちー。」と答えるだけで・・・愚問でした。

興味が芽生え、好奇心いっぱいの子どもたち。「非認知能力」が取り沙汰されるずーっと前から保育の現場では、この様な光景が繰り返されているのです。生活であり、あそびなのです。

くりくまの園庭の樹木を見ていると、子どもたちのみずみずしい生命力を連想します。
毎日が楽しく、仲間と一緒にあそび、思いを語り合い、たまにはぶつかり、日々成長していく子どもたち。いっぱい、いっぱい時間の経つのを忘れて「あそびたおして」くださいね。

沖縄~復帰50周年。6月23日は、慰霊の日。

5月15日は、沖縄がアメリカ軍の施政権下から日本に返還されて50年の節目の記念日でした。50年経っても「核ぬき本土並み」は実現せず、米軍基地の集中や基地被害も酷い状況です。住宅地のど真ん中にあり世界一危ない普天間基地。珊瑚等生態系を破壊し、税金をドブに棄てるようにマヨネーズ様の海底にくいを打ち続ける計画は、出口の見えない辺野古(へのこ)新基地建設の実態です。

6月23日は、沖縄での組織的な日本軍の抵抗が終わった日・・・「沖縄慰霊の日」です。沖縄の平和祈念公園の中には、平和の火が灯り、10万人を超える沖縄戦の犠牲者の名前が碑に刻まれています。住民だけでなく、米軍の兵士の名も分け隔て無く刻まれています。戦争は、敵味方もなく、目的も消え失せ、破壊と凄惨な光景が残る地獄です。

プーチンの起こした戦争で、ウクライナの無辜(むこ)の住民も兵士もロシアの若い兵士も、生命の輝きを人生半ばで奪われ、無念であったと思います。どんな理由があろうと戦争は許せないし、他人の生命、人権、そして生活を奪うことは許されません。核使用の脅しも核兵器廃絶に向けた世界の人々の願いを成就、実現させることが、人類にとって喫緊の宿題です。

少子化が進む中で・・・思うこと。

「児童福祉分野の2025年問題」・・・コロナ禍を経て(現在進行形ですが)加速し、ここ数年で見えるカタチで、私たちの周りに出現します。「この頃、地域で子どもの声がしなくなった。」とか、「会社等で、人手不足が著しい。」とか「保育園で、乳児(0歳~2歳)の定員が満たない。」とか聞きます。コロナの影響が、国の予想を10年早めたといわれます。今までの少子化対策は、功を奏しなかったみたいですね。

宇治市では、少子化を背景に「宇治の乳幼児期の保育・教育のあり方検討委員会」が起ち上がり、もう3回も会議が開催されました。少子化の「処方箋」として、保育・教育施設の統廃合や公的責任の放棄ではなくて、子育て現場で子どもの声にしっかり耳を傾け、丁寧に対応することが重要です。小さくても適正規模で子どもにゆったりと関わることができるのはステキではないですか?コロナ禍で学校が3か月お休みになり通常の3割程度の子どもの数であった経験は、図らずして実証された事でした。

傍観者でなく、この社会を生きる一人ひとりが「わがごと」として、「高齢化」の進展とともに考えていかなければならない問題ですね。

【文責:武尾】