くりくま通信

くりくま通信

12月くりくま園だより

くりくま通信 | 23.12.03

戦の火を消し、人権が花開く社会を!

早いもので1年のしめくくり、師走に入りました。

11月から始まっている幼児クラスの「保育参加」の取組が佳境に入ってきました。参加していただいたみなさまから温かいご感想をお寄せいただき、身の引き締まる思いです。

昨日より地元の中学生が「職場体験学習」としてくりくまっ子たちと遊んでいます。保育園の柱は、「生活」と「あそび」です。今日もいっぱい遊んで、しっかり学んで帰ってくださいね。若い新鮮な感覚で元気にがんばっていましたよ。

私事で恐縮ですが、16年前の春、鹿児島県の屋久島を訪れました。島はユネスコの世界自然遺産に登録され、貴重な自然環境として人類が保護してきた太古からの森、生態系です。中でも屋久杉は、今も「マザーツリー」として、様々な生命と共存しています。生命の営みを感じ、自分もその一部として生き続ける事を確かめるために訪れた「一年に400日、雨が降る。」と例えられる屋久島。その玄関口「屋久島空港」に降り立ったのが、昨日のことのように思い出されます。

先日、世界で最も危険だと言われている米軍の「オスプレイ」がその空港の沖で、墜落しました。行方不明の乗組員の生命が心配ですが、数年前オーストアラリアで墜落事故をお起こし、今年に入って日本の民間飛行場に緊急着陸を繰り返し、今回の墜落は起こるべくして起こった人災です。「欠陥機」とされ、今回の事故を受けて日本は、飛行見合わせをしてますが、米軍は、よそ事のように飛行を続けているようです。人命軽視も甚だしいといわざるをえません。

1機100億円とも言われるオスプレイ。この最悪の欠陥機に多額の血税が投じられるなら、それと正反対の保育園の子どもたちの生活やあそびのために使うことができませんか?と、素朴に思います。一昨年から引き続くウクライナ戦争。今年の10月から続く「自衛権」の名の下に繰り広げられている「ジェノサイド(集団虐殺)」。21世紀にもなって人類は、歴史の教訓を活かせず争い続けています。

国連で「世界人権宣言」が採択され、この12月で75年を迎えます。全ての世界人類の人権が保障され、最大の人権侵害といわれる戦争がこの世から無くなることが、人類の持続可能な選択であり、地球環境の保全とともに、人類の唯一の生存への道です。

屋久杉に「人格」があるとしたら、この光景がどのように映っているのでしょうか?

希望もあります。先日から、国連では「核兵器禁止条約締結国会議」が開かれ、「COP28」(第28回国連気候変動枠組み条約締結国会議)も12日までの日程で開催されます。地球委温暖化防止の進捗状況を点検し、「1.5℃目標」等を検討します。

誰もが殺し合うためにこの世に生まれてきたのではないはずです。