11月くりくま園だより
くりくま通信 | 21.11.03
地球が悲鳴をあげている!
持続可能な地球環境を次世代に引き継ぐために
カレンダーの頁も残り少なくなってきました。
今日から11月。「光陰矢のごとし。」
「歳月、人を待たず。」という類いの言葉が頭の中で駆け巡ります。
コロナ禍での政権選択の総選挙(衆議院議員選挙)も終わり、今を生きる私たちに様々な宿題が示されました。
その一つ、10/31から、気候変動対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)がイギリスで始まりました。議長国イギリスのジョンソン首相が「人類にとってのターニングポイント(転換点)になる」と呼びかけ、気候危機の行方を左右する重要な国際会議になりそうです。
ポイントは、人類が「温室効果ガス削減目標を強化していくというメッセージがうちだせるかどうか。」
各国が今、出している削減目標では、2030年の排出量は、2010年と比べ約16%増えると専門家は、指摘しています。しかし、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、世界の平均気温上昇を「1.5℃」におさえるためには、CO2の排出量を2030年までに2010年比で45%減らすことが必要とされます。
地球が暖かくなるということは、極地周辺の氷や氷河が溶け、海水面が上昇するだけでなく、身近な例で言えば、夏~秋に日本列島に接近する台風が大型化してスーパー台風となり、広い範囲に暴風雨をもたらすようになります。私たちの生命や大切なものが失われる危険性が著しく高くなってきています。子や孫の生きる時代には、きびしい地球環境がかんたんに想像できます。
特に、日本政府のエネルギー計画で予定されている「石炭火力発電」は、CO2をより多く出すことが指摘されています。政府は、国内でその稼働と技術の輸出を計画に入れているようです。その事が、この間世界から批判の的とされています。
昨年来のコロナパンデミックで解ったことは、ウイルスが人を選ばないようにこの地球環境も人を選びません。私たちは、運命共同体です。世界人類には様々な違いがあります(多様性は大事です。)が、この地球で生きていくことには変わりありません。
目の前の子どもたちやお互いの生命を守るためにも、COP26で話し合われることやわが国政府の対応を注視していきましょう。私は、未来の地球に生きる主人公の若者たちが、英国北部のグラスゴーで、いきいきと声を上げる姿を想像しています。
【文責:武尾】